2022年01月02日

選手権まで1日・中川冬萌

7B886360-3EA9-449E-A915-DEB85A72D1FB.jpeg
大学も同じチームになる愛理から方言・八重歯・眉毛いじる所全てをいじられたCP中川冬萌です。
結局これかい!まじありえやんわ〜笑
眉毛がなぜいじられているのか知りたい人は1年前のTwitterをご覧下さい平謝り‍♀️

とうとう63日前から続けてきた20期のカウントダウンも自分で最後になります。拙い文章になりますが、みんなの想いを乗せたカウントダウンの締めくくりとして自分の想いを精一杯書くので最後まで読んでいただけると嬉しいです。

私は小学校の頃に兄の影響でサッカーを始め、テレビで見る高校選手権は小さい頃からずっと憧れの場所でした。そして、その目標を叶える為に福井高校に進学しました。3年前はこうしてキャプテンとして最後の大会を迎えるなんて想像もつきませんでしたが、この3年間を福井で過ごして「福井を選んで良かった」そう自信をもって言えます。それは、久保先生やさやかさん、両親、そして何よりも最高の仲間のおかげです。

この3年間は長いようで、今振り返ると本当に充実した毎日ですごく短かったように感じます。本当に本当に色んな事がありました。

入学したての頃は、ハードな練習についていくだけでいっぱいで、入学してすぐに3年間やっていけるのか不安になったことを覚えています。1年生はただひたすらにサッカーに没頭する毎日でしたが、そのように過ごせたのは当時の3年生が一生懸命にチームの事を考え、引っ張っていって下さっていたからだということを今はすごくよく分かります。1年生の頃から全国大会を経験させてもらいながら、試合終盤足をつってしまうことも多く、ピッチに立たせてもらいながらチームに貢献できない自分の未熟さを痛感しました。今はコロナでなくなってしまいましたが、ピッチの外から聞こえる大応援、そして全国で勝つ喜びを体感させてもらったことは今でも忘れられません。
2年生の1年間はコロナの影響で対外試合が出来なくなるだけでなく、チームの活動も自粛となることもあり、サッカーができることがどれだけ幸せだったかを実感しました。2年目になると練習にも慣れ、サッカー講座もあり、サッカーについて考えることが増えました。サッカーについて考えることが増えると、自分のプレーに対して悩むことも多くなり、3年間で1度だけサッカーを辞めたいと思ったのもこの時でした。サッカーノートを書いてるだけで涙が出たり、スランプの時期も多かったけど、その度に一緒に頑張ろうって言ってくれるみんながいたから頑張れたし、仲間の大切さに気付かされた1年だったと思います。
3年生になるとキャプテンとしてチームを引っ張る立場になりました。「過去最高のチームになる」そう目標を立て、サッカーに対しての取り組みや考え方が自分の中で180度変わりました。今まで"夢"だった「日本一」を"目標"に変え、取り組む毎日は想像以上に辛いことやキツいことの方が多く、自分達の甘さに何回も怒られ、失敗し、その度にミーティングを重ねる毎日でした。自分自身、キャプテンとしてどうすればチームが良くなるのか、日本一に近づけるのか、考えても考えても上手くいかないことばかりでした。毎日の練習がプレッシャーな時期もあり、大学ではもうサッカーをしたくない、やめたい、サッカーを嫌いになりそうなこともありました。それでも今日まで「日本一になりたい」という目標をぶらすことなく、失敗しても何度も立ち上がり、諦めずにやってこれたのは、ついてきてくれた1.2年生、大切な事を教えてくれたかりんさん・まなさん、最後まで自分達を見捨てず「日本一」をとる為に指導してくれた先生方、そして何よりも一緒に泣いて一緒に笑い、約1000日もの日々を一緒に過ごした3年生の22人がいてくれたからです。浮かんでくるのはしんどかった事の方が多いけど、それ以上に普通に芦原に行って練習する、普通にみんなで歌って笑って1日を過ごして自転車に乗って同じ寮に帰る、そんな「普通」が今思うと楽しくて、かけがえのない毎日だったんだなと感じます。本気で取り組むからこそ辛いことがあって、でもその分勝った時は死ぬほど嬉しくて、ただ何となく過ごしている3年間だったらこんなにも充実していなかったのだと思います。「キャプテンをやめたい」この1年間、何回も思いましたが、このチームのキャプテンをする事ができ、たくさんの人に支えられてることに気付かされました。今はこのチームのキャプテンをすることができて良かったと心から思っています。

3年間、本当に色々な事がありましたがたくさんの人の支えがあり、ここまで来る事ができました。真夏のボール回しも、毎日毎日やり続けた1対1の練習も、先生に怒られてチームとしてどん底だった時も、自分のプレーが上手くいかなくて悩んだ時も、絶対に1人では乗り越えられなかった。全ての方に感謝したいです。

まずは1.2年生。
厳しい事や要求もたくさんしたけど、受け入れて自分や3年生についてきてくれてありがとう。最高学年としてどれだけの背中を見せることが出来たかはわからないけど、1.2年生にたくさん助けられ、支えられたからこそ1年間やってこれたのだと思います。それぞれの学年に1.2年生ながら本気でチームの事を考えてくれている子がいて本当に嬉しかったです。この大会が終われば新チーム、高い目標を立てればそれに伴ってしんどい事もたくさんあると思います。ここまで読んでくれた子は分かると思うけど、3年間は本当に色んな事があるし、何回も心が折れそうになる、大好きだったサッカーが嫌いになりそうになることもある、逃げ出したくなる時もくる、だけど高い目標に向かうにはそれが当たり前なんだと引退する時になったらきっと分かります。しんどい時こそ全力で向き合ってやり続けるからこそ得られる物がある、自分は3年間でそれを学びました。こんなにも毎日本気になってサッカーに打ち込める時間はきっと長い人生の中で今だけです。どんな事も、いつか笑って話せる時がくるから、きつい時は1人で頑張るんじゃなくて14人の仲間、27人の仲間の顔を見て。そしたら絶対乗り越えられます。そう思えるぐらい、みんなと本気でぶつかってみんなの事を信じて、協力して頑張っていってほしいです。
個性が強くてたくさんミーティングをしてもっと良くしようと頑張ってくれる1年生、人数は少ないけどここぞという時の団結力で下から支えてくれた2年生、20期がこの63人で良かったです。
絶対日本一をとろう!力を貸してください。

そして、久保先生・さやかさん。
まずは3年間ありがとうございました。サッカーノートや熱い指導のおかげで自分のサッカーに取り組む姿勢や考え方の部分を大きく成長させる事が出来たと思います。今年のチームは波が多く、怒られることばかりだったけど、最後まで自分達を見捨てず、何度も変わるきっかけを与えてくださったこと、本当に感謝しています。先生方が本気で向き合ってくれていなかったら、自分達の甘さに気づくこともできず、ここまで本気になれていなかったんだろうと思います。
久保先生には、たくさん厳しい事を言われましたが怒ってくださる事が本当の優しさである事を今はよく分かります。バスで話をした時も、本気で日本一を目指してくれているからこその行動や言葉であると気づき、そこからは先生の熱さに負けないように食らいついてきたつもりです。たくさん迷惑をかけた1年でしたが、久保先生の熱い想いに触れ、「久保先生を日本一の監督にする」という目標が自分の中で大きなものに変わっていきました。久保先生の下でサッカーが出来た時間は自分にとって大きな財産です。
さやかさんには、特にこの1年たくさん助けられました。チームの事はもちろん、自分のプレーが上手くいかない時、「散歩しよー」って声をかけてくれて、話をきいてくださっていたのがすごく印象的です。さやかさんの優しさに安心して、ほとんど毎回泣いてしまっていたのを覚えています。お風呂で1時間ぐらい話をした事も、体育で一緒にサッカーをした事も、今では全てなつかしく感じます。一緒に悩み、一緒に考えてくれたさやかさんのおかげで上手くいかない時も諦めずにやってこれました。さやかさんと話す時間はすごく楽しくて、自分にとって充実した時間でした。

そして誰よりも1番に応援してくれる家族。
18年間育ててくれてありがとう。1つ上に兄もいる中で、小学校から始めたサッカーをここまで続けてこれたのも、この3年間福井でたくさんの人に出会い、充実した毎日を送ることができたのも、全て3年前に自分の決断を後押しし、支えてくれたおかげです。週に1回は電話したり、帰った時には行きたい所に連れて行ってくれたり、休みの日にはたくさん応援にきてくれて、やりたいと言ったことをやらせてくれるだけじゃなく、たくさんの時間やお金を自分に使ってくれていることや、ママとパパに愛されていることを3年間でよくわかりました。悩んだ時泣きながら電話をしたり、上手くいかない時は福井に来る前にもらった手紙を読み返したりしていたのを思い出すと、たくさんの場面で支えられていたことを実感します。高校で親元を離れるという事がどれだけ普通ではないかってゆうのをよく分かるからこそ、自分の人生の中でこんなにも大好きなみんなと本気でサッカーに取り組む3年間を経験させてくれたこと、本当に感謝しています。プレーの事はあんまり褒められないし、ダメ出しにムカつく事もたまにあるけど、北信越で優勝した時に誰よりも喜んでくれている姿をみて、自分の1番のサポーターでいてくれている事を身をもって実感しました。選手権で日本一になる事が最大の恩返しだと思うので、日本一になってから改めて「福井に送り出してくれてありがとう」そう、胸を張って伝えられるように3年間やってきた事を出し切りたいと思います。面と向かっては照れくさくて言えないけど、ママとパパの子供で良かった。大好きです。まだまだたくさん迷惑をかけると思うけどこれからもよろしくお願いします。
家族と書いたので、兄にも少しだけ。雄斗がサッカーをしていなかったら、今自分も多分サッカーをしていなかったのだろうと思うと、きっかけを作ってくれてありがとう。年子という事もあり、お互い負けず嫌いだから小さい頃は一緒にサッカーをしても最後に必ず喧嘩をしていたのが懐かしいです。今はサッカーをやめて別の競技を頑張っているけど、会うことは少なくてもママからよく話は聞いてるし、たまに会った時はなんだかんだ仲良いよなって勝手に思ってます(笑)選手権には応援に来てくれると聞いたので、「俺のが上手いな」って言われないように、プレーと結果で認めさせるからちゃんと見といてな!

そして、あいちゃん。
まずはこんな自分と3年間毎日一緒に居てくれてありがとう。本当にずっと一緒に居たからお互いの喜怒哀楽全てを一緒に過ごしたかなと思います。楽しいことや嬉しい事は2人で共有して馬鹿みたいに笑いあって、キツい時やしんどい時は干渉しすぎず、ただ側にいてくれる、そんな空間が大好きで、すごく居心地がよかったです。自分にとってかけがえのない存在で、あいちゃんなしでは3年間やってこれなかったと思います。
ただ、やっぱり最後まで一緒にサッカーがしたかった。あいちゃんと一緒にピッチに立ちたかった。今でも何回も思います。
あいちゃんが前十字を切って、もう選手権には間に合わないと聞いた時、頭の中が混乱して、愛ちゃんともうサッカーができないなんて考えられなくて、アカデミアからの帰り道を2人で号泣しながら帰ってきたのを覚えています。現実を突きつけられて毎日泣いているあいちゃんを見ているのは本当に辛かった。それに対して何もできない自分にも嫌になった。だけど1番辛いはずのあいちゃんが、練習をサボることなくみんなの前では明るく振る舞う姿に、自分のやるべき事は「あいちゃんに日本一の景色を見せること」だと気付かされました。一緒にプレーは出来なくても、誰よりもチームを支えようとしてくれて、1番に動いてくれる、そんなあいちゃんに自分は何度ももっとやらなきゃっていう刺激を受けていました。あいちゃんは「自分なんか」ってよく言うけど、自分なんかじゃない、あいちゃんはともにとって頑張る源で、他の誰にも負けないぐらいチームにとって必要な存在で、絶対欠けちゃいけない存在です。
あいちゃんは本当に強い。よく頑張ってきた。
1番近くに居た自分が言うんだから、信じてください。
今までたくさん助けてもらったから、ラストの選手権、約束を果たすためにあいちゃんの想いも背負ってピッチにたちます。
全力の応援、任せたよ!一緒に戦おう。

最後に。3年生へ。
言いたい事や思い出がたくさんありすぎて、3年間ありがとうの一言じゃ言いきれません。3年前、それぞれの場所にいた22人がそれぞれに福井高校で頑張るという決断をして、こうして出会えたこと本当に奇跡だと思います。みんなとバカ騒ぎする時間、声が枯れるくらい必死になって練習する毎日が大好きでした。
色んな話を語り合って頼りになる美咲
周りが見えていてさりげない優しさで泣かせてくる黎
先頭に立つタイプじゃない中1年間副キャプテンとしてチームを引っ張ってくれた愛理
みんなの見えない所でリハビリを頑張ってた真由
誰よりも姿でチームを引っ張ってくれたしず葵
サッカーに対してストイックで意識が高い瑠菜
無愛想にみえて誰よりも涙もろくて誰よりも3年生の事が大好きな華恩
たくさんぶつかったけど1番一緒に熱く語った叶
チーム1の全力プレーでコツコツ頑張るさくら
ドライに見えて負けず嫌いで努力家な光
1番やりやすくて3年間お互いに高めあってきた佳奈実
普段は冷たいけど優しくて熱い気持ちを持ってる彩華
影での努力を惜しまない凛音
怪我で悔しい想いをたくさんしている中でも変わろうとしてくれた空歩
何事にも一生懸命で泣いたら声がでかい愛心
練習中に声でたくさん盛り上げてくれた唯奈
実はかまちょで自分の鬼パスを全力で拾ってくれる望愛
優しくて他人思いな永奈
サッカーが大好きで頑張り屋さんな彩良
最後までチームに明るさをくれた愛
みんなの事が大好きで誰よりもサッカーを楽しんでる茉歩露
この22人がみんなだったから1度きりの高校サッカー一生忘れられない時間になりました。みんなの頑張る姿に何回も刺激を受け、みんなが一緒に頑張ろうって言ってくれることに何回も助けられ、みんなの明るさに何回も励まされました。自分がキャプテンとして1年間やり続ける事ができたのも、自分の意見を受け入れてくれて、一緒になって真剣に考えて向き合ってくれたみんなが居たからです。本当にありがとう。
22人居ればそれぞれの立場があって、だけどどんな立場でも必死に上手くなるために練習して諦めずに努力している姿は同じ学年ながら尊敬していたし、みんなは自分の自慢の仲間です。みんなと出会えて本当に良かった。
大好きなみんなと過ごす毎日に終わりが来るなんて考えたくないし、考えられないのが正直な気持ちです。
たくさん失敗したし上手くいかない事の方が多い1年だったけど、誰一人日本一への可能性を諦めずにやってきた自分たちなら絶対大丈夫。自分を信じてみんなを信じて、やってきた毎日を信じて、一緒に戦える最後の1週間、全力で楽しもう!

いよいよ、日本一への挑戦が始まります。

どのチームよりも1番長い冬にするために。
先生方をもう一度嬉し泣きさせるために。
福井高校の歴史を塗り替えるために。

全員で戦います!

1/3(月)三木総合防災公園第2陸上競技場
VS修徳高校 13:45ko

応援よろしくお願いします。

「有言実行、日本一!よし!」


posted by fukuihs at 05:41 | Comment(0) | スタッフブログ